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【本】山崎ナオコーラ『昼田とハッコウ』感想

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以下、過去の記述より。
カッコ内は私が読み終わった日付です。

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■山崎ナオコーラ『昼田とハッコウ』
(2019/2/17)

幸福寺と町の本屋さん「アロワナ書店」を舞台にした長編小説。(吉祥寺の本屋がモデルみたい)

作品では2010年代前半の数年間が描かれていて、昼田を中心にそれぞれのキャラクターがしっかりと立っているのが良い。

小説は著者が作り(創り?)だすものだが、昼田の心情の変化や成長(していたりしていなかったり)は登場人物が自発的に変わっていった・動いていったような感じがある。

息子(と思っていた)の銀次にクリスマスプレゼントをあげて、次の日に昼田をあまり慕っていなかった銀次が彼のところに本を読んでほしくて来たときは泣いてしまった。

ハッコウ(白虹)は、わかりやすい感じの性格なのにキャラクターの絵が浮かばなかった(悪い意味ではなく)。

公園の池にたくさんいる鯉、「口が伸びる」と昼田が言うその中に「アロワナが一匹いる」とハッコウが言うラストもとても良かった。たくさんの人がいる幸福寺という町、社会の中で彼らは生きていく。

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