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【コラム 卒業】青春パンクを奏で続けろ!

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卒業おめでとう コラム

3月9日。
レミオでロメンな音楽が聴こえてきそうな日。
卒業シーズンです。

著名人の方とかがたまに、卒業式で行うスピーチ。新たな世界へ歩きだす若者たちに向けて、言葉を贈る。
贈る言葉。
(スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチは、深い感動を与えてくれる名文です。まだ見たことない方は読んでみるのをおすすめします)

以下、私から卒業する方々に、メッセージをお送りいたします。誰でもない私に、卒業式スピーチのオファーは来ないので。

(これを書く動機には、自己顕示欲が多分に含まれます。ですが、卒業する若者に言葉を贈るなら――そう考えた結果でもあります。世の中には、声の大きい人・小さい人、勝手に吠えている人、寡黙な人など様々な方がいると思いますが、より多くの声があがる世界を私は望んでいます)

===卒業する君へ===
卒業おめでとうございます。
卒業は、皆さんが新しい生活に向かって歩みだす始まりでもあります。

このごろ、ダサい青春パンクを聴かなくなりました。

ダサい青春パンク。
私が学生のころはけっこう流行っていました。
青臭い歌詞に決して巧いとは言えない演奏の音楽です。

最近の音楽を耳にすると、音楽もPVも非常にオシャレで洗練されているなと感じます。
オシャレで格好いい。

インターネットがアイデンティティとなり、誰もが発信者になれる時代です。洗練された音楽が耳に届くのは、技術の進歩と多くの人が表現できるようになった結果でもあります。

ダサい青春パンクは消えたのでしょうか?
今もあるけれど、他の沢山の洗練された音楽の中で、埋もれてしまったのかもしれません。大人になると、埋もれた中のものを見つけるのが、難しくなってしまう気がします。

さっきから青春パンクのことをダサいダサいと言っていますが、昔はそうじゃなかったんです。
格好良かった!
段々、色々な音楽を聴いたり、他人の声を聞いたりする中で、ダサいという形容詞をつけるようになってしまいました。

青春パンクは、あるがままの音楽です。
盲目的に、ただ衝動のままに奏でる音楽。
何らかの形容詞がつく前、その一瞬を切り取った全てがぶち込まれた音楽です。

物事の見方を覚えたつもりになったり。
周囲と足並みを揃える場面が多くなったり。
陽の光があたることばかり望んでしまったり。

青春パンクを奏でられる期間は、限られています。いつの間にか、青春パンクの音楽の中から、外に行ってしまっているのです。

今ここには、色々な人がいます。
モテる人・モテない人、頭の良い人・悪い人、スポーツが得意な人・苦手な人、絵がうまい人・下手くそな人、楽器が弾ける人・聴くだけの人――
いくつか言いましたが、その中にあなたがいる場合もあれば、そうではないこともあります。
人は、色々な要素が複雑にあわさってできているから、切り取った言葉だけで自分を示すことは中々できません。

ダサい青春パンク。
大好だった音楽のことを、私はそう言いました。

青春パンクがダサくなるその前に。
形容詞がついてしまうその前に…
さぁ!

皆さんはどうか、自分だけの青春パンクをできるだけ長く奏で続けてください。
〇〇〇青春パンク
いつか、あなたの青春パンクに素敵な形容詞がつくことを願ってます。
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